気の遠くなりかたについて(山茶花オクリ讃2)/渡邉建志
 
、チッなどと歯と舌で音を立てない。それで呼吸が整え
られたとしても、どうにかなる相手と思うな。全力で、昏倒し、全力で、再抵
抗する。雪には雪の戦法がある。

「雪には雪の戦法がある。」!なんだかかっこいい!とにかく僕たちは雪と戦っているし、雪は何者かと戦っていて、そこには戦法がある。あるいは雪と戦うための僕らの戦法か?「どうにかなる相手と思うな。」突然の禁止文型。これもかっこいい。
ここから以降は最後までは、フレージストとして言わせていただければ、これはもう最高のフレーズだと思う。愛している。

雪の一歩先を読むには雪の真似をする。僕
[次のページ]
   グループ"フレージストのための音楽"
   Point(2)