きみ (連詩) (2/2)/アンテ
ほらよっ
とおろしてくれた
ひたいのあせをぬぐいながら
あなたがかたでいきをするたび
かぜがわきおこって
ぽぷらのはっぱをまいあげた
あたたかいゆび
たまごのからを
こわさないように
こんこん
からをたたいてみる
みみをすませていると
こんこん
むこうからへんじがかえってくる
いとをてーぷではりつけて
そくせきでつくった
かみこっぷのいとでんわで
もしもし
どうしていますか
よびかけてみる
みみにこっぷをあてると
もしもし
きょうはほしがきれいだよ
おしえてくれる
にわへとびだすと
よるのやみに
かすかなひかりがまたたいて
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