きみ (連詩) (2/2)/アンテ
こえをまねながら
きによじのぼって
みをつみとっては
おいしそうにほおばった
ときどきおりてきて
わたしにもたべさせてくれた
とっておき
てんびんのこちらがわに
きもちやおもいでやたからものを
わたしがのせるたび
かたむかないよう
あなたはじぶんのこころからなにかをとりだして
はんたいがわのおもさをちょうせつする
おさらがひっくりかえったり
てんびんのうでがおれたりすると
またさいしょから
やりなおしてくれる
てんきがいいひは
てんびんからはなれて
おかのうえからまちをみおろしながら
たあいのないことばをかわす
ほらあのいえで
きの
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