きみ (連詩) (2/2)/アンテ
 

どんないろになって
うしにとっては
めいわくなはなしだ


  くもり


さむいひ
がらすにかおをちかづけると
いきでくもって
むこうがわがみえなくなる
こうして
だきあっていると
たいおんのさで
おたがいがみえなくなって
きがつくと
じぶんとあいしあっていたりする
すこしだけちからをぬいて
ふたりならんで
ひなたぼっこをしていると
からだがすきとおって
なつかしいあなたがかえってくる
わたしは
どんなふうにみられているだろうか
おちつかないきもちが
ぶりかえす


  てんこんかん


あきかんを
あなたがたかだかとけりあ
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