黄色いぼうしで守るもの (essay)/とうどうせいら
 
かなしいニュースが今日も流れていく。でもそれを機会に、

黄色いぼうしをかぶりましょう

っていうスタート地点をまた人間は、見直すんだなって思う。
ニュースではなく、実際に自分の住んでいる団地を、
黄色いぼうしの集団が駆け抜けていった時、
人間は変わるし、ほんとはみんな変わろうと思ってるんだ、って、
自分の肌身で感じて、すこしじわんときた。

たかが黄色いぼうしだけど、何百人もの児童にまたはめてやるのは、
すごい大変なことなんだって思う。
集団が持つ無言の圧力。それを変えるつよい流れ。

小学生の頃、ぼうしをかぶるのがとても嫌だった。
けど、今、やっと意味がわかるよう
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