幼少記/Taka★Hajime
でも、それで悩むほどのオツムはまだ持ち合わせてはいなかった。
それでも、俺は祖父との仲が凄く良かったためか自分の母のように思うようにもなっていた。
その事が母はあまり快くは思っていなかった事に気付いたのは其れからもう少し後の話になる。
ある日のこと、俺は車で赤いレンガで出来たような大きな施設に連れて行かれた。
幼少から人見知りの激しい子供だった俺。
これは大きくなってから聞かされた事だけど、俺は人見知りが激しい替わりに優しい人にしか懐かない子供だったらしい。
その施設に入って階段を登ってみると白衣を着た人がいて、俺と母は別々の場所に行かされて俺はオモチ
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