幼少記/Taka★Hajime
 
のお嬢様だったらしく、大変ワガママだったとか。
それでも孫の俺を凄く可愛がってくれたらしい。
無くなるまで大事に片身のように持っていた写真は、ビニールプールで立小便をして笑っている俺の写真だったそうだ。
死ぬまでというのは本当にその通りで亡くなって火葬される時も一緒に焼かれたそうだ。
どんな祖母でも孫は可愛くなって仕方が無いようだ。
悲しい事に俺には母方の祖母の記憶は皆無に等しいが、その話を聞いたときは何処かとても嬉しかった。

けれど、父方の叔母は俺の母と大変仲が悪かったし、叔父も父と仲が悪かった。
幼いながら俺は両親と祖母と祖父との温度差に気付いてはいた。

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