鬼女紅葉とおまん/渦巻二三五
 
術による)大風、火の雨、大洪水で退散。

 で、対紅葉戦二回目。このとき、おまんは紅葉を名乗って敵を迎え討っているのです。
惟茂方は成田左衛門・金剛太郎。

{引用=両人畏まり御前を下り、急ぎ用意取整え、手勢引具して、戸隠陣所を指して出立し、陣屋に着きて策略を謀り此度は道もあらざる間道を、尾根や谷沢経めぐりて、紅葉巣窟十五六丁に近寄り、木立草間に潜みつつ、夜明けを待ち、東雲になりたれば、一同岩屋に押寄せて、鬨の声を揚げたるに、思いも寄らず木戸際に官兵あり。周章、出会いし賊はなかりき。先ず一之木戸を打破り、二之木戸に進む時、鬼のおまんが手下をつれ、大の長刀小脇に鋏み、木戸口に立塞がり、『我
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