鬼女紅葉とおまん/渦巻二三五
てきたとき、紅葉方は二百余。手下となった盗賊ばかりでなく、紅葉を慕う里人たちも加わったのではないでしょうか。
紅葉はたいへんな美女だったとあります。
では、おまんはどうだったのでしょうか。
戸隠山に住む鬼のおまんという女賊、力は七拾人力、猪猿などを手にて打ち殺し、足の速さは一夜に素足で三十里を往来する。重きを背負い山道を登り下りを歩むこと、数多の手下に及ぶ者も無き豪なる者であった
とだけあります。容姿に関しては何も書かれていません。
でも、華奢でなよなよした体型ではなく、体格の良い大柄な人だったのではないかと想像できます。
紅葉は男装して盗賊をしていた
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