バルタザアル アナトール・フランスを読んで/砂木
に喜びを感じる。
しょうがないな と思うのだが 誤解しあって
ときめきあって楽しむというのも恋の特権かな。
しかし 袖にされた屈辱に怒るのはさすが 王。
女の心変わりに苦悩しながらも それをバネにする。
勉学をしている時だけ 女の事を考えないというのは
凄いなあと思う。私だったら めそめそ泣き暮らしそうだ。
そして 王が立ち直り 自分をもう愛していないと噂され
怒る女王。
自分は王に なにひとつ尽くさずに 愛されていると思える
その自信は どこからくるのだろう。
ちやほやばかりされて パートナーを持たない女王には
自分のしたしうちが どれほど てひどいものであるのか
わか
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