クローディアの死んだ日。/もも うさぎ
 
ていた。

彼女の犬も、そんな同じ目をしていた。






ある日、あたしは学校の大事な試験があって、クローディアはお守りに、と言って、幼い頃からしているという大切な指輪をあたしに預けてくれた。
この指輪は、試験の期間中、あたしを守ってくれた。


あたしは知らなかった。



あたしが試験を受けている間の日に、クローディアは病院へ検査を受けに行っていた。
クローディアの指輪は、あたしが持っていたままだった。






クローディアの病気は、再発していた。






あと、三ヶ月だった。










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