クローディアの死んだ日。/もも うさぎ
 

その後クローディアは、あたし達の前にあまり姿を見せなくなった。
犬をどうするの?と、アニーの娘の一人が言った。
犬はあくまでもクローディアの犬だったし、クローディアのいない世界を、みんなが考えられなかった。


指輪を返したとき、クローディアは弱々しく微笑んだ。








その後のことを、あたしは知らない。

この直後、あたしは日本へ帰国することになり、次に渡仏したときには一人暮らしをするアパートが決まっていた。

あんなに仲の良かったアニーの娘達とも、連絡をとらないままにもう二年が過ぎようとしている。




あたしは
クローディアの最期を
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