レレレのレ所感2/いとう
 
言語は日々変化する。
厳密な意味で「間違った表現」「誤った使い方」は存在しない。
それはただ、変化の途上にあるだけだ。

たとえば万葉時代、日本語の母音は7種類存在した。
万葉人は7種の母音を使い分けていた。

平安時代の会話スピードはとても遅く、
現代のスピードにはとてもついていけないだろう。
また、古語における変格活用が現代の2種類ではなく4種類あったのは、
授業でも習うと思う。「蹴る」だけ下一段活用だったとか、そういうのも(笑)。
言語学的に、動詞の活用は単純化に向かうのだ。
ちなみに、尊敬を示す語彙はどんどん侮蔑語へ変化するのだ。上から下へ。
貴様、御前、しかり。
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