レレレのレ所感2/いとう
 
した事例がとても興味深かった。
「れる、られる」及び可能動詞による可能表現には、
状況的にできない場合の表現と能力的にできない場合の表現がある。
前者はたとえば、「スケジュールが詰まっているので遊べない」。
後者は、「100メートルを5秒で走れない」。
標準語ではこれらの使い分けはなされていないが、
収集事例ではこれを、活用の違いによって使い分けていた。
また、受身と可能を「られる」と「れる」で使い分ける方言もあった。

言語学の定説として、
「寒い地方の言葉は音節がどんどん短くなる」というのがある。
音声学の授業でアイルランド語やノルウェー語を少し見たのだけれど、明らかに短
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