吊られた葉っぱ/加藤泰清
 
明の為
  儀式に使う
 2・深く突き刺した
   この望む所の位置で
   手招きしている
  1・いずれにせよ
    とびこむのだよ!
    てっぺんとう とう とう と とう なんぞや

この文(あほう)章に意味は無く、やがてはかすれるばかりだ。


 蜻蛉の目玉を
 弾き飛ばす少年に
 昔の私の面影を見た
 懐かしくなり
 質問した
 ”なぜそんなことをするの?”
 (これは私そのものに対する質問でもあるのだ)

すると彼は
わるい? と、ただ悪戯っぽく笑うのだ。
その時 僕が彼に恋することを
君は疑うのか?


 五月一日 雨やむの
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