歴史は結局,街に吸収されていく/do_pi_can
 
いスピードで通り過ぎるが

助けようとする人は誰もいない



私は,君の事を考えながら,その様子を見ている

他に何ができるというのだろう



文明は憎しみを孕んで前へと進むが,

憎しみの連鎖は老婆で断ち切られる

その事を,いつか伝える事のできる選ばれし者は

今,ここにはいない

だから,我々は見ているしかないのだ

路上に舞い降りた鳩のような目で

それが歴史というものだ



平和と正義のために命を落とした者に涙したのは一昨日だ

だが,そのために何かが変わったとは思えない

アメリカは,復讐の為に戦争を始めたが
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