銀色の夏に生まれて/窪ワタル
な方でもあった。丁度、教育実習で来ていた国語教諭の卵さんに、授業中に詩のノートを取り上げられたこともあったが、その卵さんが結構美人であったせいもあって、その方の授業は面白く受けた記憶がある。取り上げられたノートを返して貰いに行った折、卵さんは「銀色夏生よりは面白いわね、他の先生の授業の時は書かないようにね。」と、要するにお墨付きを頂いたくらいである。卵さんも詩を書いている方なのであった。卵さんが大学へ帰る前の日に挨拶に伺ったら「詩を書くなら黒田三郎の「詩の作り方」はお勧めよ、それと、あなたにはまだ早いかもしれないけど、一度は入沢康夫の「詩の構造についての覚え書き」も読んでみたらどうかしら?きっと驚
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