セックスボランティア(R18)/宮前のん
からだ。だが、その時の二人だけの混沌とした密室の中の時間は、その時の私には一晩中でも続くように思えた。ただ彼の言いなりになったまま、勃起した彼のものを片手で握りしめて、私はなす術もなく、トイレの中で立ち尽くしていた。
やがて、変化が訪れた。排泄も何もしていないのに、彼のものが柔らかく萎れはじめたのだ。見ると彼の横顔は暗いトイレの電気でも判るほどに赤くなっていた。私はなぜか自分が悪いことをした気分になって、ぶっきらぼうに
「もう、しまっちゃっていいですか?」
と尋ねた。小さな声で「はい」と言ったような気がしたので、私は彼のものをジッパーの奥に押し込んで、再びジッパーを上げた。手を
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