ヒロシと寿司と母ちゃんと(吉沢やすみ『ど根性ガエル』)/角田寿星
チーフとなっているようです。例えば宝寿司の板前、梅さんは孤児でしたし、不良少年の新八も確か孤児だったはず。梅さんなんかは昭和17〜20年生れと推定されますので、あの明るい笑顔からは想像もできないような、筆舌に尽し難い少年時代を送ってきたに違いありません…。梅さん絡みで孤児院施設もよく登場します。
ぼくは吉沢やすみの作品は、あとは『おっとこ雷太』くらいしか知らないんですが、ここでも母子家庭で、しかもトラック運転手の母ちゃんが心筋梗塞で死んでしまうんです。
吉沢やすみの略歴を検索してみたけど引っ掛からないので、ここからは推測で書くしかないんだけれど、彼の家もきっと母子家庭だったんだろうな、と思
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)