詩と大脳生理学。その1/いとう
 
。これは「あなたは詩において何をどのように表現したいのです
か?」という質問。主題とするものがこの部位と関連してるというのはまぁ、ちょっと考
えればわかるのだけれど、そういう単純な話がしたいわけじゃないです。それを前提とし
たうえで「何をどのように表現すべきか」という問題についてです。観察力と表現力の話。

作者が主題とするものは、内部からの想起にしろ外部からの刺激にしろ、必ずその部位を
通過します。そこで問題になるのは、通過した場合の好悪の判断が、深い部分では千差万
別のものだということなのね。ニューロンやシナプスの状態が同じであるわけがないから。
ちなみにここでの好悪の判断とい
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