生前と死後のあいだで/小林レント讃3/渡邉建志
いま
僕に降る
これは もう 灰だ
流れに沈む 僕の意識
さまざまの 影}
改行による空白はある「おさな/かっこよさ」のポーズであり(あるいはとーくを見ているのか)、最後連続する体言止めもまたその空白の、ポーズのリズム。これと同じ「おさなかっこよさ」のポーズは、たとえば「朝焼け」で、「はやすぎたんだ/救うのが/おそらく/5秒ほど」となって現われている。わざわざ倒置によって、現われてくる体言止め。朗読してみると、そのなかにあるおさなさとかっこよさになんともいえないすてきなものがある。
■コップが割れる http://www.rondz.com/poem/poe
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