生前と死後のあいだで/小林レント讃3/渡邉建志
 
人々の眼は焦点を失った}
といった表現は、なんともいえないもやもやした映像を与える。例の、曖昧さから来る想像域の広さである。詩最後の2行の速度が素晴らしく好き。



■朝焼け http://www.rondz.com/poem/poet/9/pslg8235.html#8235

<LOW>がまたしても現われる。系統としては「木を叩く」のように、リズムに乗せてぱらぱらと絵がめくれていく(高速の紙芝居のように)、

撃つ


撃ち抜く
撃ち抜いた

そのリズム感。徹底的にリズムを崩さない、4行前後単位の短い聯たち。

そして最後、
{引用=
はやすぎ
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