少年/チQ
する少年の日々は遥か
夕日のさよならするまでの建った一時間の遊戯が
毎日の糧となるに違いないと
信じて揺ぎ無いスチルの心を産み鎖骨折れても登山雲行きが怪しくもあった
年長の従兄弟とお母さんと斜め上の半分に切れた空が知っていた
見つかる前に殺された昆虫の標本のような脆い小学中学の穢れなき調べ
体育館のマットの酸っぱい匂いがジャージいっぱいに拡がって
雪解けのアスファルト亀裂を縫い歩き出す僕の目
鉄道の下の轟音を黄色い声と猛々しい自尊の照合に飽き飽きして
見るも無惨な便所の隅の木偶の吐いた血がやはりスチルと同じだったと
思い出した
恐る恐るサボタージュの弁当
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