私の友人/スプートニク
おなかが減った 甘いものが食べたい」
とAさんが言う
「白玉団子を作ろう」
私は白玉粉の残りを出してきて言う
あんこもあるし
「いいねいいね」
と二人うきうきしながら狭い台所で身を寄せ合う
簡単に作れる白玉団子は私の常備おやつである
ボウルに残っていた白玉粉を全部入れ水を入れて混ぜる
「なんかしゃばしゃばしてない」
「・・・水入れ過ぎちゃったみたいどうしよう」
愕然としゃばしゃばの白い液体を見下ろす私にAさんは
「フライパンで焼いてみようよ」
ほら、ホットケーキみたいに
それは良い ということで私達は恐る恐る
うっすらと油のひかれたフライパンに白い液体を流し入
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