私の友人/スプートニク
し入れてみる
直径5cmの白いまるをいくつか並べる
水分が蒸発してあっという間に固まっていく
両面に焼き色を付け 皿に移してあんこをのせ半分に折りたたんだ
出来上がった焼き白玉包みをてきとうに皿に並べて
私達は顔を見合わせくくくっと笑った
「なんかおいしそう」
「餅だよ餅」
これが以外とおいしくてどんどんなくなっていく
最後の一つはわざわざ来てくれたAさんに譲る
「あぁおいしかった おなかいっぱい」
じゃぁそろそろ帰ろうかな
気がつけば西日が眩しい 洗濯物を取り入れなくては
「来てくれてありがとう」
「いやいやごちそうさま」
また来ますよと言いながらAさんはすたすたと玄関へ向かう
帰りは玄関から帰るようだ
「あんまり心配させないでよ」
それではさようなら
ぱたりと扉が閉まった
戻る 編 削 Point(3)