詩を書きたいひとのための文脈の話(noteからの転載)/飯沼ふるい
 
る。
その働きにかかる内的な時間感覚を、文学的に「余韻」というのではないでしょうか。

であるならば、文学的余韻を求めたいときに必要な文脈とは、「文と文の論理的な繋がり」よりも「語と語との結びつき」のほうになる。


8-2.意味の限界

しかし問題は、今まで見てきたことはそれぞれの語の意味の結びつきが強い場合の話だということです。

意味がすでに広く世界に共有されている言葉同士の結びつきから、読み手が想像できるのは「既成の世界のなかの、想定内の出来事」に落ち着きがち。
読む人なりの新しい気分、感覚、イメージの発見に至る可能性は低い。

『風呂キャンセル界隈 それな』の二
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