凄いぞ!無印良品 『あうろら』あらい/室町 礼
 
ない」多様で多層な世界のことです。それは
「破損データ、の、ページをくだる旅」という説明でも
わかるように一つの足場をもたないノイズのように不確
かな世界の出現を示しています。
書き手の表現はここに至って次々と別の次元へあるいは
別の比喩へと転位していきますがその様は、リズムや飛
躍、あるいは転換、落差が次々と訪れて読み手にカタル
シスを与え、まるでジェットコースターに乗っているか
のような読書の快楽を与えます(少なくともわたしには)。
つまり詩的醍醐味でいえばこの旅は、内的宇宙を書き手
とともに巡る旅というよりは表現の転位を=詩的表現の
宇宙を冒険する旅といってもいいでしょ
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