凄いぞ!無印良品 『あうろら』あらい/室町 礼
 
しょう。

  航海日誌をつつくポリリズムの宙域で
  振り返ると黒いノコギリが目を開く

●「ポリリズム」(リズムの異なる声部が同時に奏される
音)が→
●「黒いノコギリ」(「ギーコギーコ」と多数の刃によっ
て奏でられるオノマトペ)と転位します。そして、

  二等席の時間は単線ではなく
  地球には存在しない蜈蚣が浮かんでいた

と"ノコギリ"によって切断された世界があらわれます。
この二連の最後の行

  疲弊した時計にさざなみは帯が速めるシンバル

これが「蜈蚣」という表現の転位すなわち"オーロラ"の
ことだとい
[次のページ]
戻る   Point(1)