メモ3(今のこと、音楽、人間のこと)/由比良 倖
音楽が実体化(再生)されることはない、ということなのではないかと思う。人間は多分、音楽を受信して再生する、スピーカーのようなものだと思う。感情もそう。それは脳が脳内麻薬とかで産み出すものではなく、どこか脳とは違う場所にあって、もしかしたら偏在していて、それを単に受信するのが脳なのではないか、と僕は思う。
「生きたい」とか「楽しみたい」とか「知りたい」とか「作りたい」という感情を、ネットワークに過ぎない脳にプログラミングすることが出来るのか疑問だ。
世界がフラットに見えて、全てが溶け合って感じられる不思議な感覚。それは僕にはどうしても、人間が進化の過程で副次的に手に入れた感覚だとは思えな
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