無題/山人
スキー場も二〇二〇年シーズンから廃業となり、静かすぎる年末年始が続いている。昨年の大雪でリフト原動機械室は潰れ、雪の無い時期にはおびただしい葛が絡み付き、まさに廃墟化していた。このような、元スキー場跡というのは各地に点在し、中には一九六○年代の機種も遺跡のように残っているところもある。回りは杉の植林地となり、その珍しい形骸に古き佳き時代をみるのだ。私の住む、近くの慣れ親しんだスキー場は、初営業から四十年で幕を閉じた。このように何かが始まればやがて終わりに向かうのである。終わりというのは実に呆気ない。
なんだってそうだ。たとえば詩作においても、私は終わったと思うようになった。甚だやる気も失せ、長
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