スローイング婆と食パンをついばむバードたち/菊西 夕座
玉からふりそそぐ紙吹雪のようにパン屑を遠投し、食パンが発泡状になってちらばればちらばるほど、吸引ホースが大歓迎のうなりをあげ、足こぎ式が無我夢中で廻船し、沼のほとりにざわめきが走り、野次馬の乳母車にひかれた幼児が木柵にすえつけられて奇っ怪なわらい声を号砲すると、さらに気をよくしたスローイング魔がますます図にのってパン屑をちらかし、白鳥がいっそう境界線にちかよって首をのばし、数匹のカモはすでに一線をこえて傾斜面におどりあがりバードへと鳥訳(ちょうやく)する。死肉をあさる黒いカラスまでもが次々に飛来してオフェーリアを横どりしていき、幼児がいっそう悪魔めいて下卑たわらいを甲高くしていき、いよいよた
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