表現の動機について/由比良 倖
 
ると、「僕は僕が孤独に生きた証(痕跡?)をこの世に残したいから……」ということが、僕の表現の動機の根底にはあるような気がします。

 ここで、「では、僕は表現することによって、他者に何を求めているのか?」というふたつめの疑問が浮かびます。それは、僕にとって、コミュニケーションとは究極には何なのか?、という考えを語ることになるともなると思います。僕は人と人とが、日常的な会話や、馴れ合いを超えて、孤独同士が、深く共鳴し合うような、静かな瞬間を共有することが、深いコミュニケーションなのではないか?、と考えています。
 僕なりの結論から言うと、僕の表現……つまり僕の生きた痕跡が他者に触れるときに起こ
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