表現の動機について/由比良 倖
、強い罪悪感さえ感じるでしょう。そのため、僕は自分の感情に反することは、一切表現したくないのです。
次に、「同じ経験をした人にだけが理解出来る端的な事実」を書き残しておきたい、という強い動機があります。例えば、僕が深いインスピレーションに打たれた(少なくともそう感じた)とき、それを表現しない、ということは、僕には不可能です。どうしても書き留めておきたい。僕の眼を通して僕の世界を見ている、普段の自意識を超えた、もっと大きな存在を感じたときなどがそうです。それは或いは単に「メタ認知」などのひと言で表せるものかも知れませんが、僕はそのような冷めた情報ではなく、僕の、血の通った体験を記録しておきた
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