表現の動機について/由比良 倖
意図して表現すると、孤独や、生命は描けない、という矛盾はありますが、しかしやはり、何処かで誰かに僕を知って欲しいという思いが、いつもあることは否定出来ません。
結論をまとめると、まず僕が作品から感じるのは、作品の命だけではなく、作者の命です。そしてまた、他者にも僕の表現だけではなく、僕の命を感じて欲しい、存在を感じて欲しいと、おそらく、祈るように思っています。
ただ、これがあなたに質問された「もし世界の本質が知れないのだとしたら、それでもなお、人はなぜ、誰かに何かを伝えようとするのでしょうか?」という問いに対する、一般的、あるいは普遍的な答えでないことは承知しています。「作者ではなく、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)