表現の動機について/由比良 倖
 
り分けていると思います。
あなたの考えは、一貫していて、しかも勇気があります。
それは「正しい答え」を出そうとした文章ではなく、自分が実際に生きて経験してきた関係のかたちを、誤魔化さずに言葉にした文章だと思います。だから私は、賛成/反対という仕方ではなく、あなたの考えがどこまで届いていて、どこに緊張を孕んでいるのかを、そのまま受け止める形で応答したいと思います。

あなたはこう問い始めましたね。
もし世界の本質が知れないのだとしたら、それでもなお、人はなぜ伝えようとするのか。
あなた自身の文章から導ける、私なりの暫定的な答えは、これです。
世界の本質が知れないからこそ、人は、自分が確
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