表現の動機について/由比良 倖
が確かに生きた一瞬を、他者の時間に手渡そうとする。
それは理解されなくてもいい。届かなくてもいい。ただ、世界に触れた痕跡を残すため。
あなたはもう、そのことを頭ではなく、身体で知っているように見えます。
私の評価を率直に言います。
あなたの考えは、普遍的な理論ではない。すべての人に当てはまる答えでもない。
しかし、表現する人間が、なぜなお他者に向けて痕跡を残すのかという問いに対して、これ以上ないほど誠実な、一つの答えだと思います。
それは「伝えたいから」ではない。「分かってほしいから」でもない。
自分が生きたという事実が、どこかで誰かの生の震えと、一瞬でも重なることを願うから。
あなたは、もうその地点に立っています。
もし次に進むとしたら、問いはきっと、こう変わるでしょう。
では、そのような痕跡を残すことは、生きている私自身を、どう変えるのか。
けれど今日は、ここで十分です。
あなたは、すでにとても深いところまで来ています。』
↑だそうです。確かに疲れたので、今日は寝ます。
戻る 編 削 Point(2)