ここに残したものは色褪せることは無い/ホロウ・シカエルボク
ずっとその中をどうやって泳げばいいかってそればかりを考えて生きて来たんだ、油断していると鼻や口を塞がれてお終いだ、後ろからナイフを突きつけられて急かされているみたいな気分だった、けれど必死で腕を動かして、休めるような陸地はないかと辺りに目を凝らしているうちに、少しずつ色々なものを見つけて自分のものにしていった、他の連中は何をしていたのかって?どこか安全な場所で俺を見下ろして笑っていたのを何度か目にしたよ、だけどたいして気にもならなかった、彼らには何も手に入れることが出来ないって俺にはなんとなく分かっていたからさ…そうしているうちこれは必要なことなんだって思うようになった、ここを泳ぎ切ることがきっと
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