さんぜんとひとしずくのいっぱい/あらい
曙光の銅版(えっちんぐ)
羅針盤のぶりき鳴きかげ(うつくしかろう!)指先に熟れる軽さが、声のかぎりに無底のようでいて、口に運ばれていく。垂直を知らぬまま/深度をかくして鼻腔にひりつき、何気ない角度が呼吸をおしつぶす、
では カタテマの詭弁
光沢を帯びたフォグクレバスの深み
ぜんやのだんしょうをおもいおこさせる
ただの装飾品だと苦み かがみみれば加減物で だれか番号とおくまでミツコクして 毎日そそがれていて、耳を包む あれら、遺言状のスれッカ裸子。ほかに瞬く 小さな水たまりは自身では。すそをひいて。かかとが触(ふ)れるざらつきと、背中を支える汗の匂い。
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