一方通行/秋葉竹
 


あゝ、そうか
わたしはいつだって
情けなんかいらなかった

人と違っただけのひとだった

冷えれば冷えるほど
氷結するかのような感情


知らないことを知ることだけが嬉しくて
遊ぶように生きていたかった
から
そう
生きて来たなんとか均衡を保ちながら


それで納得できるなら



あゝ、そうかこれは違うな
わたしはいつだって
ひとりっきりでお散歩していた

蒼空に向かって口笛吹きながら

人と違うことが嫌じゃなかった
群れ集うことでしか楽しめない奴らを
睥睨できたから

わたしは日々を生きる希望を
ちゃんと、持って、笑って、
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