久しぶりの日記/由比良 倖
 
ところ、僕はこの地表の世界にしろ、宇宙にしろ、そして心の世界にしろ、何かを知りたくて堪らないし、それにやっぱり世界には真理というものがあるに違いないので、生きている限りは、それを追い求めなければ気が済まないのだ。
 だからと言って「真理、真理、真理、真理……」と一日中考えたり、真理を書いているっぽい本を日がな読んでいても仕方がない。アニメにだって、小説にだって、真理の一端はある。何故なら、この世に現れている、いちいちのものに、真理が表されているに違いなくて、僕が意識的である限り、どんなことからでも、何かは学び取れるに違いないからだ。何かを学ぶことは、自分を知ることだ、ということに間違いはないし、
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