熊(ツキノワグマ)について/山人
いのだ。ミズナラは伐っても伐っても新しく萌芽する本来強靭な樹種なのである。
そもそも、なぜ木々や植物は花や実をつけるかということだが、それは繁殖したいと願う気持ちが強いからに他ならない。木が太り高木になれば、蔓植物も這い上がれないし実を着けるまに至らず自然に淘汰されるのである。
耕作放棄地にしても長年作っていた田畑が熊の緩衝材となっていたのだが、それが無くなり熊たちはダイレクトに里に出るようになったのであろう。
もう一つの問題として言われるのが猟人の高齢化である。猟銃は凶器である、このような事件が過去にあった。これらの犯罪事件から公安の取り締まりはきつくなった。私も三十年ほど猟銃を
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