フリカゲル/熊倉ミハイ
待っているのか
降りれるはずの日々を
いまを演じきった子どもたちの
この喉元の騒がしさを
指 切り
鼻の中ではコオロギが
照れ笑い
ブルーで、低い街から
人間に似た姿をしていく
クエスチョンマークの背筋が凍る
コスモスの眼は
踊り方を見ている
砕けてしまった尾?骨を見ている
木の実の落ちるショーのチケットに、誰もが触れる
舌打ちした
小さい雪たち
指の先から
プレスされていく寒夜に息が
宙に浮くシーソーからやって来た
遠くに投げても
燕返して、帰宅
その私の血流と忘れ物
怒りの中にテイクアウトできるまで
祈りをモノマネしても、ウケないのだった
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