青いプールと少女Q/みぎめ ひだりめ
学校のことを 思い出そうとすると
ぼやけた記憶した浮かばないのは
僕にとって 青春というものは
伝統的で矛盾した 色彩の衝突であったからだ
延々と神さまが 夜空を覗き込んでいる
からからと ちいさな星が降っている
槍のように 突き刺さった
濡れすさんだ 校舎に落ちた それは
あったはずの現実すら歪めて ひかっていた
少女Q
顔なしの心象風景
エラーコード→→→エメラルド
少女Qは 僕を見て笑っていた
盲ているにも かかわらず
少女Qは 沈みゆく運命を
僕の 生き様に見出したらしい
プールに行ってみたい
少女Qは言った
彼女は 沈みゆく運命を
なにかに
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