しりとり詩Version2.0/佐々宝砂
われわれは無実だ
実弾を装填しろ
城を落とせ
賭(と)せ おまえ自身を
芯をさらけ出せ
惰性に身を任せ
化石のようにじっと待つ
末日の日射し
座敷には侘助一輪
凛々と咲き
先走る悲しみを
身を尽くしても会いたくねえ
ねえやは十五で嫁に行ったが
タガが外れて帰ってきた
敵対する赤と緑
ドリームは無理矢理
槍でもバールでも持ってこい
テコいっぱいでも動かんぞ
肝臓突かれても黙らん
乱発するfour letter word
ワードってソフトとして嫌いだ
韋駄天の速度でキイを打て
うてなに坐すええかっこしい
強いて言えばあれが敵
的確に描写
しゃし
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