最愛の孤独の中で/由比良 倖
 
ass, green, pink, yellow, sour, hegemony, 僕の部屋には休みがない。歯車のガーデンパーティ、記憶中央の広場に連なっている。「名声」の字がカレンダーの裏に隠れている。

錠剤。囚人たちの日常。電話。線路の傍の子供たちの遊ぶ声。


孤独。病院の屋上でひとり風に吹かれているような。持ち物はウォークマン、砂漠、ピルケース。財布。ぼろぼろになった文庫本。ヘッドホンを着けている。病気。私のとてもまともな病気。鉄柵。

そして私は私の病気を深めていく。私に正常も異常もない。病気とは他者によって名付けられた他者としての私。私には何の異常もない。私が病気だと
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