僕らがつくれるもの/チャオ
 
界は過去を包括し、未来を解き放つ。僕らの力じゃ、それを束ねることが出来ないどころが、その全貌すら見ることは出来ない。僕は永遠の境界線をひたすら探していく。

でも、僕は君に触れる。それは、君と僕が違うものだからだ。だが、僕が君に触れたとき僕と君は同じものであるのかもしれない。僕と君はわずかなつながりの仲で、共通の形を保有する。それでも、僕が手を離せば、君が僕を拒めば、その形は崩れ、再び各々の形を作る。僕らは、違うものとなる。僕と君はそれぞれの境界線を作る。

神様を信じる人が太陽を見る。神様を信じない人が太陽を見る。その太陽は同じであって同じではない。それでも、その太陽は同じであるべきなの
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