鈍い夜の後の幻想/ホロウ・シカエルボク
地が悪い、簡単に買い換えられるものでもないし―偶然元に戻ったりしないかと思いながら使い続けている、結局洗濯を済ましておくことにした、待ち時間に幾つか動画を見る、時間になって様子を見に行ってみるとやはりエラーが出て止まっている、電源を切って洗濯物を干す、この流れになるたびに一日にケチがついたような気分になる、外出出来る服に着替えて街に出る、件のアルバムとしばらく睨めっこしたけれど今回も結局見合わせた、故人のプレイした曲が数曲あるのがネックなのだ、絶対にそこだけがバランスを欠いているだろうとどうしても考えてしまう、まあ、強要されているわけではないし、いつかこの壁を越えることが出来たら購入することにしよ
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