だから空をみあげて/秋葉竹
 
なにひとつやりたくない
ひとつだけやりたいことがある
なんでもやってみたい

その希望は
一度道の途中で立ち止まり
後ろを振り返ってふと想う

草むらで休みたいとか
平らな道を歩きたいとか
坂道を駆け下りたいとか

そんなものにも比定できるんじゃないか



もしその風景に
サバンナの白いライオンがいるのなら
僕はなにをしなくても
なにに耐えたとしても
たとえそれが『夢』の中だとしても
きっと灼き尽くされてしまうだろう

『夢』だろうが
『夢』でなかろうが
サバンナの白いライオンを
みることが僕のいちばんの『夢』なんだから


なにひとつ希
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