詩想、キレット/ひだかたけし
 
第七の封印を解き給いたれば、凡そ半時のあひだ天静かなりき。               
                  ヨハネ黙示録 八・一



自らの肉身の消滅、
確と心に織り込み
過ごし生くこと
この二年半過ぎ 、

日々の限られた時の瞑目に
意識の次第にキレッキレ
切れいくその輪郭の
やはらかゆっくり
ひろがりいき 、

絶えず流れる光に包まれ
包み込まれ入っていく
精妙な輝きの渦中から
駆け出し疾走する速度の光景

 自らの外へ外へと
  誘われながら
 意識の冴え冴えと

私は私の外へと出て生き始める

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ひらひら
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