悪魔のあいうえお/菊花紫煙
度に装飾品が施されていて、なおのこと、価値があるという、何故か?
高級な娼婦に会いにいくためさ
今と昔じゃ話が違う 金さえ出せば良い女があてがわられるわけじゃない
全身に俺は高貴だと示す必要があった、どうだ?
悪魔は白けた顔をする
「次は、う だ、つぎは う!」
う? うー う……う!?
うんとこしょ、どっこいしょ、という大カブを引っこ抜く言葉を知っているか?
なに、知らない? 子供なら誰でも知っている話だ
老若男女、力を合わせれば、どんな化け物じみた何がしかにも対抗できるたとえさ
ちょうど貴様のような悪魔に打ち勝つ方法論とでも言えよう
「しかし、貴様
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